効果的な医療提供のために

最近では、医療の現場でも基本的なビジネスマナーが大切だとして、医療機関の理念として患者接遇を重視することを明示したり、研修時に患者接遇を学ばせるところも多くなっている。そして実際、ビジネスマナーを身につけていない看護師は様々な面で損をしてしまうことになるため、気を付けたいものだ。特に看護師の仕事は常に忙しく、患者と接する時間も限られる。そして、患者にとって納得できる効果的な医療を提供するためには、患者との信頼関係がポイントとなる。患者の信頼をいち早く得るためには第一印象が大切になり、そのためには患者が安心するような接し方をすることが重要だ。どの方面のビジネスマナーでも立ち居振る舞いは重要とされ、この点では看護師も例外ではない。その中でも重視されるのが、あいさつだ。あいさつはコミュニケーションの第一歩で、その第一印象は後々まで影響を与える。明るい声であいさつの言葉をかけたり、どんなに忙しくても患者の顔を見てあいさつするようにしたい。また、姿勢も大切な要素で、姿勢はイコール態度だと明言する方もいるように、仕事に対する向き合い方が如実に出てしまう。目線を上げ、背筋を伸ばす意識を持つことで良い姿勢をキープしたいものだ。さらに歩き方も大切だ。特に業務に追われるとバタバタと走ってしまいがちだが、あごを軽く引いてひざを伸ばし、腹筋に力を入れてきびきび歩くと、スピードはさほど変わらないものの、周囲に目を配りながら歩くことができるはずだ。